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女子は夜だけ泣いた。漢

スとか言っ

あの???ちょっと前に来れないって言ってたミユキが、もうそこまで来てるって」
おお、例の元カノかあ。
よかったじゃん」
とハマグチは単純に女子が増えるのがうれしいようだ。
沖縄ではカフェとレストラン、それと霊気道場なんかもやってるんですって?」
とナカバヤシがミクに尋ねる。
ええ。
レストランのある丘の奥に道場と簡単なバンガローみたいな宿泊施設が四棟。
みなさんも気軽に泊まりに来てくださいね。
まだほとんど知られてないから、けっこう空いてるんですよ。
素泊まり3000円で、霊気体験を無料で付けちゃうんです」
とミク。
そりゃあ、割安だねえ?」
とハマグチ。
トオルはそこに泊まってたの?1ヶ月も」
とナカバヤシはトオルの顔を見る。
ええ、最高でしたよ、あの1ヶ月は。
その一帯がもう、ほとんど楽園みたいで。
ミクさんたちが丘の周辺をガーデンミュージアム並みに手入れしてて、それがまた自然の中のまさにアート空間って感じで。
まあでも、なんと言ってもあそこの空気がね、ちがいますよね?」
とトオルはその光景が目の前にあるかのように口元に陶酔の微笑みを浮かべながらそう言った。
そりゃあ、俺んとこの庭の畑とは比べもんにならねえからなあ」
とホンジョウ。
へえ、まだちゃんとやってるんだ?畑」
とミク。
まあ、なんとなくはまっちゃってね。
ああ、あそこ???、ミクと一緒に始めたんだよ」
とホンジョウはまわりのヤロウたちを見渡しながらそう言った。
ホンジョウ、やっぱオマエ???、引退後は沖縄だな?」
とナカバヤシがマジ顔で言う。
そ、それはどうかな?
ナカバヤシシェアハウスと迷うかもなあ?」
とホンジョウ。
しかし、なんだね???。
今はシェアハウスとか言ってるけど、10年もしてまだやってたら???、単なる老人ホームだからね」
とハマグチが変ないいがかりを付け出した。
オマエ、老人ホームはねえだろう。
ってでもまあ、住人が若者か老人かでそのハウスの呼び名がシェアハウスから老人ホームになるってのも???、随分と落差があるって言うか、言いたくはねえなあ、そうは」
とナカバヤシがマジで落ちる。
ああ、そう言えばこの間テレビで見たんですけど、フランスのパリだったかな?なんか老人の家に若者を住まわせるマッチングサービスとかが流行ってるみたいですね。
若者はお金がかからずに都会に住めて、老人は話し相手が出来て若返るみたいなメリットがあるって」
とミク。
ああ、それ俺も見た。
なんかおばあちゃんが食事とかも作ってくれるんだよね?
あれは来るな、日本にも。
最近の若者は年寄りに優しいからね」
とホンジョウ。
そうそう、電車とかでもパンクみたいな兄ちゃんがさあ、ばあさんに席譲るもんね。
俺はいつも寝たフリするけど」
とナカバヤシ。
まあ、このシェアハウスもトオルくんにしてみりゃあ、似たようなもんなんじゃないの?」
と嫌みな口調のハマグチ。
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